四国周航 神戸垂水港~小豆島坂手港
2018年 05月 18日
早朝から海中に入る
念のために朝出港前に桟橋に寝転がるようにしてうみたか丸の船底をのぞき込むとフワフワしたものがプロペラの辺りにぶら下がっています。藻が巻き付いているのです。一体いつ巻き付いたのか、仕方がありません。海中に潜り取り除きました。朝の海は冷たく震え上がりました。
深い霧の明石海峡と播磨灘を行く
朝6時出港。一面に深い霧が出ています。視界がものすごく悪く航路を走る大型船もぼんやりとしか見えません。こんな中を海峡を横断するのは危険です。来る時のような怖い目にはあいたくありません。そのため淡路島の方へは行かないで、播磨灘を斜めに横断して小豆島へ直行することにしました。深い霧の明石大橋をくぐり、濃霧の播磨灘を行きます。時間を選んで出たので追い潮で風は弱いが順風です。フルセールで5~6ノットのスピードが出ます。順調に走りますが、何しろ視界が悪く水平線も何も見えません。さすがに心細くなります。それでも頑張って午後1時30分小豆島の一番東の端にある坂手港に到着。7時間半の航海です。
静かな美しい小豆島坂手湾に停泊
坂手港では小豆島町のビジター桟橋に泊まりました。予約が必要ですが、無料で面倒な手続きなどは一切ありません。窓口の釣具屋さんのおかみさんが「自己責任でお願いします」と一言です。周りには何もありません。食堂が一軒ありますが、「本日休業」の旗がはためいていました。緑の山に囲まれた静かな美しい湾です。
映画「24の瞳」の舞台
大石先生と子供たちの姿が
坂手港は映画「24の瞳」の舞台となった岬の分教場がある岬の付け根にあります。原作者の壷井栄生誕の地の看板がありました。この港で海を見ているとみんなで伝馬船に乗るなどして睦みあう大石先生と子供たちの姿が目に浮かびます。