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小さなヨットうみたか丸が周航します。これはその記録です。


by umitakamaru3

阿尾港から徳島ケンチョピアへ(2014年7月13日)

悪天候の紀伊水道を横断

 13日の紀伊水道の気象予報は、風速10メートル以上、波高3メートル以上、時間により雨というものです。ハードなセーリングになりそうなのでどうしようか迷います。しかし、この程度の気象で尻込みしていたのでは仕方がありません。たまにはハードセーリングもやらなければ。まず、メンセールをリーフ(縮帆)します。キャビンの中のものは出来るだけ固定し、デッキの上のロープなども片づけます。日頃サボっている手製のハーネス(命綱もちゃんと着けます。午後の方が気象が悪化しそうなので、朝早く4時30分の出港です。まだ薄暗いので航海灯を点けます。港を出ると湾内でも相当風が強く、メンセールを上げ、ジブシートを引っ張るとパンという大きな音とともに一気にジブセールが開きます。湾外に出て紀伊水道に入ると風と共に波が大きくなり白波もたっています。風は南東よりちょうど追手から斜め後ろの風(コータリー)です。エンジンなしで5ノット前後はでます。このまま徳島まで紀伊水道を横断したいのですが、ここは航路筋に当るために大小の船が行き交い、緊張します。エンジンを完全に切る訳にはいきません。また、天候がさらに悪化する前に横断したいと思います。途中から雨が降り出し、視界はさらに悪くなりました。霧の中から次々と大型船が現れては去っていくという感じです。波と格闘しながらの帆走は大変ですが、ヨットに乗っているという充実感が湧いてきます。不思議に恐怖感はありませんでした。徳島港口についたのが9時30分。5時間かけての紀伊水道横断でした。

徳島ケンチョピアのうみたか丸

阿尾港から徳島ケンチョピアへ(2014年7月13日)_d0129701_1884823.jpg

 徳島港では、港に流れ込む新町川の奥、徳島県庁の前にある有名なヨット係留地県チョピアに行きます。県庁舎の前にヨットが並ぶ独特の風情です。ビジター桟橋に先に留めていたMOさんが横抱きにつないでもいいといってくれたので、MOさんの船につなぎました。MOさんは名古屋から来て、四国一周をしてきたところだそうです。
午後、京都から車で学生時代の先輩のIさん夫妻がわざわざ激励に来てくれました。有難いやら、恐縮するやら、食事をしながら歓談し、楽しいひと時を過ごしました。感謝にたえません。

by umitakamaru3 | 2014-07-15 18:13