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小さなヨットうみたか丸が周航します。これはその記録です。


by umitakamaru3

今治~新居浜

今治港から新居浜マリーナへ帰港
豪雨の合間を狙って、逆潮の海へ出港
「すべり込みセーフ」で新居浜へ帰港


 夜中から強烈に降っていた雨が早朝小止みになりました。天気予報図を見ると四国と瀬戸内海は全面的に濃い雨雲に覆われていますが、今治・新居浜間の燧灘だけ奇跡的(?)に雲が切れています。しばらくの時間は持つかも知れない。まごまごしているとまた今治港で缶詰めになってしまいます。逆潮なのを承知で思い切って6時40分出港しました。雨は小止みになったとは言え、今治港も燧灘の海全体も真っ黒な雨雲が垂れ込めた暗鬱な感じです。今治港は来島海峡のすぐ傍ですから強い潮流が流れています。来島海峡の潮流信号所の表示では海峡部で4ノットの逆流です。今治港辺りでも2~3ノットの逆流があるのでしょう。エンジンを上げても船速は3ノット台しか出ません。フルセールを上げましたが風が弱く4ノット出ません。幸い雨は小降り小止み状態なので、我慢して走らせます。その内風は全くなくなりセールダウン、その代わり次第に逆潮が弱いながら追い潮と変りやっと5ノット台をキープすることが出来ました。実に「瀬戸内海は風よりも潮」なのです。
 10時30分新居浜マリーナに無事到着。桟橋に係留しデッキの整理などをほぼ終わった途端に大粒の雨が降り出し、土砂降りになりました。すべり込みセーフの帰港です。

コロナと異常梅雨にたたられた航海
船も乗り手もガタがきて


 今回はコロナの影響でクルージング計画自体の大幅な縮小変更を余儀なくされた上、豪雨が相次ぐ異常梅雨のためその計画すら実行することが出来ませんでした。6月22日出港、7月10日帰港の間、実際に航海したのは10日間のみでした。新居浜―今治ー中島ー上関室津ー姫島東浦ー三机ー長浜ー松山堀江ー今治―新居浜という物足りない航海でした。うみたか丸はマリーナの人たちのケアでエンジンは調子よく、セーリングもまあまあですが、何しろ古びた船体は一部雨漏れがするなど大分ガタが来ています。乗り手もご同様で、今回は疲れました。何時まで乗ることが出来るでしょうか。
                  暗雲垂れ込める今治港を出港
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新居浜マリーナに帰港
この中にうみたか丸がいます


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# by umitakamaru3 | 2020-07-10 15:20

松山堀江港~今治

松山ほりえ海の駅からいまばり海の駅へ

雨のため1週間松山に滞在
強雨を振り切って出港


 今年の梅雨は異常です。各地で甚大な災害が出ています。うみたか丸も雨のためなかなか動けません。松山堀江港(ほりえうみの駅)に1週間も滞在してしまいました。今日こそ出港と決めたところ朝から猛烈な雨です。それでも少し小降りになったのを見計らって、雨合羽で完全武装して8時に出港しました。運よく雨は上がりましたが霧のため視界は悪く、風は弱く不安な出港です。

8度目の来島海峡通過
何回通っても緊張します


 今日の来島海峡の潮流の最強時(南流)は午前11時前です。追い潮とはいえ最強時は避けたいので、1時間過ぎの12時頃に海峡部を通るようにスピードを落とします。しかし海峡部から離れていても強い追い潮にのります。セールを下し、エンジンを低速にしても6ノット前後のスピードが出ます。ヘタをすると潮流最強時に海峡部に突っ込んでしまいます。エンジンを止めたり、微速にしたりして何とか船足を抑え、小島の東北部を回って予定通り12時前後に海峡部に入ることが出来ました。それでも海峡部は渦が残っており、海面が泡立ち、潮の流れが速くなったり、おそくなったり複雑です。何度も肝を冷やしながら通過し、午後1時に今治港へ入港することが出来ました。何度通ってもスリル満点、緊張する来島海峡です。
北条市鹿島の沖を通過
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来島海峡・小島の赤灯台
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しまなみ海道・来島大橋をくぐる
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島通いの連絡船と行き交う
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# by umitakamaru3 | 2020-07-09 16:24

長浜港~松山堀江港


伊予長浜港から松山堀江港(ほりえ海の駅)へ
釣島水道を通過


瀬戸内海は「潮を見て走れ」というが

 Uさんに教えてもらった伊予港に行きたかったのですが、天候が下り坂で船を離れてしばらく松山に滞在したかったので、伊予港は飛ばして松山堀江港の海の駅まで直行することにしました。
 途中釣島水道があり、ここは潮流が強く逆流に会うと大変です。午前8時過ぎまでには通過しなければなりません。このため午前4時真っ暗い長浜港を出港しました。幸い海は穏やかです。しばらくして少しずつ東の空が明るくなり、朝日がさしてきます。伊予灘の朝明けは実に美しいもので、見とれてしまいます。
            伊予灘に昇る朝日

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 7時過ぎにほぼ予定通り釣島水道の中に入り、6ノット前後で快調に走っていたと思ったら、急に風が落ちて、エンジンもあまり効かずスピードが2ノット近く落ちて、大いに慌てました。このままではやがて逆潮流になり、水道を抜けることが出来ません。大いに焦ります。どうもコースが陸地に近寄り過ぎたので潮流の反流にぶつかってしまったのではないかと思います。コースを陸地からはなしたり、いろいろやってとにかく4ノット台のスピードを維持してなんとか水道を抜けることが出来ました。時に8時30分。ぎりぎりセーフです。冷や汗をかきましたがホッとしました。9時過ぎに堀江港の桟橋に係留することが出来ました。
 瀬戸内海は風よりも「潮を見て走れ」いいますが、潮流は計算上のもので、時と場所によって複雑微妙に違います。やはり現場では細心の注意が必要です。
             
             堀江港(ほりえ海の駅)の桟橋に泊まるうみたか丸

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# by umitakamaru3 | 2020-07-04 12:56

三机港~伊予長浜


三机港から伊予長浜港へ

巨大な伊方原発の沖を走る
肱川河口で原因不明の減速

 昨日は、三机港内で強い風波に苦しめられましたが、今朝は穏やかになり、日が昇るきれいな三机湾を出港。地域でも賛否の厳しい伊方原発の沖合を通ります。緑美しい佐多岬のつけ根を切り開いて、巨大な伊方原発が異様な姿を見せ、半島の上には大きな風力発電機と送電線が林立しています。風は弱いが順風なのでフルセールにエンジンを添えて走ります。6ノット近く出て順調です。
 ところがしばらく行くと、ちょうど肱川のの河口の沖辺りでガクンとスピードが落ちました。風も変わらずエンジンも変化なしでスピードが落ちた原因が全く分かりません。ヨットに乗っていてこんなに気持ちの悪いことはありません。長浜港の入り口近くまでこんな状態が続きます。きっと肱川の流れと海の潮流が複雑な流れを作り、これに影響されたのだろうと思うことにしまた。


                朝日が昇る三机湾をでる

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               伊方原発(沖合から)
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港の漁師さんはみんな親切です

 長浜港はたくさんの砂利や大きな鉄管が山積にされている広い港で、その中に漁港があるようなところです。うみたか丸は入ってすぐ左側の漁船だまりにある桟橋につなぎました。ベテランヨットマンのUさんに教えてもらったところです。隣の漁船のおじさんが親切にいろいろ面倒を見てくれ、困ったら俺の船に繋いでもいいよとまで言ってくれました。
 どこでも漁師の人は親切です。困ったこと、分らないことは何でも教えてくれます。邪魔だ出ていけと言われたことはありません。私は必ず漁師さんには挨拶をし、極力邪魔にならないように気を付けるようにしています。

               伊予長浜港に泊まるうみたか丸


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# by umitakamaru3 | 2020-07-04 11:14

姫島・東浦~三机港

姫島・東浦港から三机港へ

穏やかな周防灘を三机へ直航
 今日も午前中は天候が良さそうなので5時30分に姫島東浦港を出港、三机へ直航しました。穏やかな海をのんびりと走ります。セールは上げましたがあまり風はありません。豊後水道をめざす潮流に乗れるかなと期待していたのですが、あまり影響はないようでした。三机港は何度も入ったことのある港です。何事もなく無事入港し、いつもの岸壁に係留しましたが、その直後から強い風が吹き出したのには驚きました。本当に海の天候は油断できません。

入港料11円なり、律儀な町役場

 町役場に行くと担当の人が明日も天候が悪くて出港出来ませんよといいます。うみたか丸の入港料(港湾使用料)は1日11円です。2日分22円を支払いました。手続きに行かなくても何も言われないとは思いますが、町役場の人はきちんと22円請求し、町長名と立派な公印を押した港湾施設使用許可証と領収書を発行してくれました。手続きに要する経費の方が高いと思いますが、その律儀さには感心しました。

夜間猛烈な風雨、最悪の一夜

 夜、猛烈な風雨と波になりました。船が岸壁に叩きつけられます。ケッチアンカーを打っておけばよかったのですが、この風の中ではとても作業はできません。幸いうみたか丸は大きなフェンダーを2個つけているので何とか持ちましたが、夜中に何度も起きてもやいやフェンダーを調整しなければならず、最悪の一夜となりました。
姫島・東浦港を出港
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               霧で四方が霞む周防灘

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                三机港に泊まるうみたか丸
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              美しい三机湾 
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# by umitakamaru3 | 2020-06-30 16:43